20~30代の若手ビジネスパーソンの家計と資産形成を調査していく【ミレニアル世代のリアル家計簿】第1弾。今回はゴールドマン・サックス証券に勤務する28歳の家計をのぞき見していきます!トップエリートは自分のお金とどのように向き合っているのか??必見です!Introduction – はじめに◯今日は宜しくお願い致します! まず初めに、生い立ちを教えてください!ーーよろしくお願いいたします。生まれ育ちは日本ですが、高校卒業後に海外の大学へ進学しビジネスを専攻していました。そして在学中にゴールドマンサックス証券のインターンを経て入社に至りました。◯現在はどのようなスケジュールで働かれているのですが?ーー具体的な職務は割愛させて頂きますが、ハードワークですね。笑海外市場と取引を行うチームにいるので、朝6時前に出社して夜20時ころまで仕事しています。勤務時間中は常にテンパっていて、離席する暇もありません。笑◯ハードな毎日を送っていますね。 ここからは早速、実際の家計をのぞき見していきます! Profile – プロフィール年齢:28歳性別:男性配偶者:なし子ども:なし住居:社宅年収:1500万円家賃:20万円ほか支出:20万円金融資産:1000万円固定資産:6000万円ほか資産:2000万円負債:7000万円ーー基本的にはiDeCoや保険料控除など、国の施策を活用しながら、毎月貯蓄や積立に回す額を先に決めてしまい、それ以外は使いきってしまいますね。やはり忙しい中で、少しでも機械的に取り組んでしまうことが楽なので。特徴的なポイントとしては、住居を会社が借り上げてくれて、給与から家賃を控除したうえで社宅として提供してくれます。同世代と比較して高い報酬を頂くことが出来る一方で、税負担も重くなるのでこのような制度は大いに活用しています。外資金融や外資コンサルでは取り入れている企業が多いと聞きます。この外には親に対して仕送りで毎月10万円を送っています。海外の大学は非常に学費が高いのですが、何も言わず親が負担してくれていたので、少しでも返していけたらと思っています。Assets – 資産について銀行預金200万円ほどです。銀行預金には殆ど入れておらず、あくまでemergency fund(緊急予備資金)としてこのくらいを準備してあります。証券トータルで600万円ほどです。NISAを満額の月額10万円、iDeCoにも月額約2万3千円を自動で積み立てしています。資産形成の基本は長期・積立・分散なので、ポートフォリオはそこまでいじらずに放置しています。全体の50%がETFを中心としてパッシブ運用で、残りは個別銘柄にしています。その他にもエンダウメント戦略をモデルとして、5%はビットコインに投資したり、新興国投資にも回しています。新興国ではナイジェリアやインドネシアの指数を組み入れています。 保険トータルで200万円ほどです。米ドル建ての終身保険のほかに、個人年金も取り入れており、生命保険料控除の枠を活用しながら積み立てています。特に資産性のある保険では、長期的に年金として受け取っていくことが出来るので、もう1つのキャッシュフローを作る、という認識です。弊社のような金融機関だと、個別株の取引に規制がある人間が多いので、金融業界の人間は保険や不動産などを活用して資産形成していく人は多いですよね。また、証券では株式を中心に組み入れていますが、保険は国債をベースに運用されるので、証券と保険を株・債券と認識してバランスを取っています。固定資産不動産を8000万円ほど保有しています。4000万円の1LDK、2000万円の1Rを2部屋で、計3部屋保有しています。全て都心の物件であり、社会人2年目の頃にローンを組んで購入しました。値上がりを期待して売却を狙うわけではなく、長く保有していくつもりです。 ほか資産約2000万円でコインランドリー投資をしています。税軽減効果が高いことに加え、パフォーマンスの良いプロジェクトを紹介頂けたので、購入しました。 Summary – まとめさすが金融のプロフェッショナル、という印象で模範のような資産形成が印象に残りました。高い報酬を得ていることはもちろん、短期的な資産運用は行わずに、あくまで中長期の資産形成と割り切っている点が素晴らしいと感じます。仕事が忙しい中でも、資産価値の上下に一喜一憂せずに、長期・積立・分散投資を機械的に継続している点は多くの方が参考に出来るのではないでしょうか。また、所得が高い点から税対策にもしっかりと取り組み、iDeCoやNISA、保険料控除を始めとした国の施策を活用している点もさすがでした。改めて、ご協力いただいて有難うございました!!