賃貸のメリット3つを紹介賃貸に住むメリットは、以下の3つです。気軽に引越しができる修繕する必要がない税金や保険料が不要それぞれ解説します。気軽に引越しができる賃貸の最大のメリットは、気軽に引越しができる点です。なぜなら人生のステージが変わるにつれて、「便利な家」に関する考え方も変化するからです。例えば、終身雇用が形骸化している近年、20〜30代での転職が当たり前になりつつあります。賃貸の場合は、転職先の立地に合わせて引越しができるため、通勤時間を常に短縮できるでしょう。また30代以降に子供ができた際には、子供が学校でいじめられてしまうこともあります。その場合も引越しするのが、一番手っ取り早い解決策かもしれません。しかし持ち家の場合は、転職で勤務地が別の地方になったり、子供が学校でいじめられたりしても、気軽に引越しはできません。もちろん売却することはできますが、手続きに時間がかかったり、希望する売却価格に届かなかったりすることが多く、賃貸に比べて引越しのハードルは高いです。このように自分や家族のことを考えても、ライフスタイルの変化に柔軟に対応しやすい点は、賃貸の大きなメリットと言えます。修繕する必要がない賃貸は大家さんの所有物であるため、入居者が修繕する必要がありません。もし備え付けのエアコンが壊れたり、屋根が破損したりしても、重大な過失がなければ、大家さんに修繕費を負担してもらえます。その一方で、持ち家は住み続けると、設備のメンテナンスが必要になるため、修繕費が発生します。修繕費のおおよその相場は、以下の通りです。水回り設備100~200万円外壁修理・塗装50~300万円屋根修理・塗装50~200万円シロアリ駆除10~20万円フローリング・畳張替え(1畳あたり)1~5万円このように修繕費は、決して安いとは言えないため、自分で負担しなくて良いのはメリットでしょう。税金や保険料が不要賃貸に住む場合は不動産を購入するわけではないため、固定資産税や都市計画税、火災保険料、地震保険料を払う必要がありません。固定資産税は、不動産を所有している人に市区町村が課税する税金で、年に8〜15万円ほど支払います。そして都市計画税は、都市計画法で定められた地域内にある不動産を所有している人に、市区町村が課税する税金で、年に3〜5万円ほど支払います。また火災保険と地震保険は、セットで加入する方がほとんどです。しかし自然災害の増加に伴って、保険料の値上げが続いており、今後さらに負担が増える可能性もあるでしょう。もし持ち家に住む場合は、住宅ローンの返済に加えて、上記の税金や保険料を支払わなければなりません。その一方で、賃貸では家賃を払いさえすれば、これらの税金や保険料を払う必要がないため、収入が安定していない方にとってメリットになるでしょう。賃貸のデメリットを3つ紹介賃貸に住むデメリットは、以下の3つです。資産にならない自由にリフォームできない老後は賃貸を借りにくい場合があるそれぞれ解説します。資産にならない賃貸の最大のデメリットは、いくら家賃を支払っても、自分の資産に全くならないことでしょう。なぜなら同じ金額を支払うのであれば、将来的に売却したり、融資を受ける際の担保にしたりできる、持ち家の方がお得と考える方が多いからです。たしかに、3600万円(30年ローン・金利1%)のマンションを購入して30年住む場合と、家賃10万円の賃貸に30年住む場合、見かけ上の支払額は同じになります。そのため「持ち家の方がお得」と考える方もいるでしょう。ただし持ち家を売却する際には、必ずしも購入価格より高い価格で売却できるわけではありません。特に新築の物件に関しては、一度住んだ時点で中古物件になり、価値は下がっていくことがほとんどです。資産にならないことを賃貸の懸念点と考えている方は、持ち家が本当に自分の資産になるかどうかも、合わせて考えると良いでしょう。自由にリフォームできない賃貸の内装や設備は大家さん次第のため、入居者は自由にリフォームできません。例えば「今は子供が小さいけど、大きくなったら1人部屋を与えたい」という場合でも、後から間取りは変更できません。それに対して持ち家の一軒家の場合は、色やデザインを変えたり、一部を改造したりと、自由にリフォームできます。このように賃貸は、持ち家と比べて自由度が圧倒的に低く、自分好みの家にできない点がデメリットです。老後は賃貸を借りにくい場合がある老後になると、新たな賃貸契約を断られてしまう場合があります。なぜなら退職後の高齢者は、収入が年金だけになるため、家賃支払い能力に不安を感じる大家さんが多いからです。さらに独身の高齢者の場合は、孤独死のリスクが高いとみなされてしまいます。日本少額短期保険協会の「孤独死現状レポート」によると、孤独死からの原状回復に約39万円、残置物処理には約24万円かかります。このように孤独死は多額の費用が発生するため、高齢者は大家さんから敬遠されがちです。それに対して持ち家は、住み慣れた自宅を「終の住み家」にできるため、老後も安心できるでしょう。このように賃貸は、老後になると借りにくい場合があるため、一生賃貸に住みたいと考えている方にとってはデメリットです。参考:日本少額短期保険協会|孤独死現状レポート 賃貸は持ち家よりもコストが高い?賃貸と持ち家を比較すると、賃貸の方が生涯コストが高くなる傾向があります。実際にどれくらい費用が異なるのか、試算してみましょう。月12万円の賃貸に50年住む場合初期費用(賃料3ヵ月分)36万円賃料(50年分)7200万円契約更新料(2年ごとに1ヵ月分の賃料を払う)300万円合計7536万円4,000万円のマンションを購入する場合初期費用(頭金+諸費用)680万円住宅ローン支払い(金利1.4%、支払期間35年)4,555万円修繕費750万円税金(固定資産税+都市計画税)560万円合計6,545万円このように、シミュレーションでは賃貸の方が持ち家よりも生涯コストが高いという結果になりました。しかし、持ち家にはメリット・デメリットがあるため、全ての人が持ち家に向いているという訳ではありません。そこで、ここからは賃貸に向いている人の特徴と、持ち家に向いている人の特徴をそれぞれ紹介します。賃貸に向いている人の特徴を3つ紹介賃貸に向いている人の特徴は、以下の3つです。いろいろな場所に住みたいローンを抱えたくないライフプランが定まっていない賃貸は気軽に引っ越せる点が最大の魅力のため、いろいろな場所に住みたい方は、賃貸が向いているでしょう。また持ち家は、基本的に住宅ローンを組んで購入するため、収入が不安定な方やできるだけ借金をしたくない方は、賃貸が向いています。さらにライフプランが定まっていない方も、賃貸が良いでしょう。なぜなら持ち家は、転勤や転職で勤務地が別の地方になっても、気軽に引越しできないからです。近年は転職が当たり前になりつつあるため、ライフプランが定まっていない方は賃貸を選択しましょう。持ち家に向いている人の特徴を3つ紹介持ち家に向いている人の特徴は、以下の3つです。自分好みの家を作りたい収入が安定している転勤や引越しの可能性が低いまず、持ち家にはリフォームが自由にできるというメリットがあるため「自分好みのマイホームを作りたい」という方は持ち家が向いているでしょう。また持ち家を購入すると、住宅ローンだけでなく、固定資産税や火災保険料、修繕費などの費用が定期的に発生します。そのため、収入が安定していないと、持ち家を購入するのは厳しいです。さらに、持ち家では気軽に引越しできないため、転勤や引越しの可能性が低い方も持ち家に向いています。こちらの記事では持ち家のメリットとデメリットを解説しているため、興味がある方は参考にしてください。まとめ 賃貸のデメリットは?賃貸は家賃を支払っても自分の資産には全くならず、自由にリフォームができないため、持ち家に比べて劣っていると考える方が多いです。さらに老後は、新たな賃貸契約を断られてしまう場合もあります。しかし、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できたり、自分で修繕する必要がなかったり、税金や保険料が不要だったりと、様々なメリットも存在します。このように賃貸には、メリット・デメリットがあるため、周りに流されることなく、持ち家と賃貸のうち自分のライフプランに合う方を選択しましょう。また近年の日本では、持ち家派が大多数を占めていますが、「家を買うのが当たり前」という思い込みはしないことが重要です。しかし自分1人だけで、住居やライフプランについて考えるのは、不安に感じる人が多いでしょう。そのような際には、一度専門家と面談してみてはいかがでしょうか。「まずは気軽にお金のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、MoneypediaのオンラインFP相談サービスです。保険やライフプランをはじめとするお金のことをいつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談することが出来ます。まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。