結婚前に貯金は必要?「結婚前に貯金をしておくべき?」「みんなは結婚前に貯金してるの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。結論から言えば、結婚前からしっかり貯金しておくのがおすすめです。結婚は人生における重要なライフイベントの1つであり、大きな出費が伴います。結婚前から貯金しておくことで、余裕を持って結婚費用を用意することができます。リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」によると、結婚費用のために貯金をしていた夫婦の割合は87.5%でした。また、結婚前の貯金額の平均値は296.9万円で、200~300万円未満の貯金をしていた夫婦の割合が最も多くなっています(23.7%)。結婚前の貯金総額(全国)割合100万円未満8.2%100~200万円未満22.0%200~300万円未満23.7%300~400万円未満19.0%400~500万円未満10.4%500~600万円未満8.7%600~700万円未満3.2%700~800万円未満1.2%800~900万円未満1.2%900~1000万円未満0.6%1000万円以上1.9%結婚前に必要な貯金額は、夫婦で200万円〜300万円が適正額といえます。将来結婚するときにお金のことで悩まないために、今のうちから貯金を始めておきましょう。結婚にかかる費用の平均値「そもそも結婚には何にどのくらいお金がかかるか分からない……」「結婚には全部でいくらかかるの?」と悩んでいる人もいるでしょう。「ゼクシィ結婚トレンド調査 2022」によれば、結納・婚約~新婚旅行にまつわる金額の平均額は371.3万円(全国)でした。ここからは結婚にかかる費用について、項目別に解説します。指輪(婚約・結婚)項目平均額(全国)婚約指輪35.8万円結婚指輪(二人分)26.1万円引用:ゼクシィ結婚トレンド調査 2022プロポーズでは婚約指輪を用意する人も多いでしょう。また、二人の結婚指輪を購入するお金も必要です。指輪を購入するタイミングは夫婦によって異なりますが、結婚式や入籍前までには用意するのが一般的です。結納式・両家顔合わせ項目平均額(全国)結納金98.8万円結納式16.6万円結納返し(現金の場合)46.2万円両家顔合わせ(会場費)6.6万円引用:ゼクシィ結婚トレンド調査 2022結納は結婚する夫婦の両家で行う婚約の儀式です。女性が嫁入りする場合は男性側から、男性が婿入りする場合は女性側から結納品や結納金を贈ります。結納金や結納品を贈られた側は、結納返しとして現金や品物を贈る場合もあるでしょう。結納金の平均額は98.8万円ですが、100〜150万円未満だった割合が74.2%と最も多くなっています。また、結納式とは別で、両家の親睦を深めるために食事会を行うケースもあります。近年は結納を行わず、食事会のみ行う夫婦も増えているようです。結婚を考えている夫婦は、結納式や両家顔合わせの実施について話し合い、必要な場合は貯金額に含めておく必要があるでしょう。結婚式項目平均額(全国)挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額347.3万円写真撮影(別取り・スタジオ撮影の場合)18.3万円引用:ゼクシィ結婚トレンド調査 2022結婚式(挙式、披露宴・ウエディングパーティー)にかかる費用の平均額は347.3万円でした。結婚式の費用は会場や演出、衣装、招待人数、料理のランクなどによって変動する可能性もあります。また、近年は結婚式を行わず、フォトウェディングとして写真撮影のみ行う夫婦も増えています。自分たちが希望する結婚式の内容を具体的に予想し、いくらかかるのか計算した上で貯金をしておくと安心です。新婚旅行項目平均額(全国)新婚旅行(お土産代除く)29.6万円新婚旅行のお土産4.3万円引用:ゼクシィ結婚トレンド調査 2022新婚旅行にかかる費用の平均額は29.6万円でした。旅行先は日本国内が96.1%、海外が4.6%で、新型コロナウイルスの影響により、海外に行く夫婦の割合が大きく減少していると考えられます。ただしコロナ禍以前の新婚旅行の旅行先は日本国内が18.5%、海外が82.3%で、費用の平均額は65.1万円です。(参照:ゼクシィ結婚トレンド調査2020年)今後新婚旅行で海外に行くことを予定している場合は、国内よりも旅行費用がかかることを把握しておきましょう。その他にかかる結婚費用項目相場引っ越し5~10万円程度家具・家電購入10万円程度初期費用(賃貸の場合)家賃の4~5倍程度頭金(物件購入の場合)住宅購入価格の1~2割程度結婚を機に同居を始める場合は、新居への引っ越しや家具・家電の購入にかかるお金も考えておきましょう。また、賃貸の場合は敷金・礼金や仲介手数料などの初期費用、物件購入の場合は頭金の支払いや住宅ローンの契約もあります。結婚費用は親から援助を受けられる?「結婚にかかるお金は全部自分たちで用意しなければいけないの?」「親に頼れるのでは?」と考えている方も多いでしょう。親・親族から結婚費用の援助があった夫婦の割合は76.9%です。そのうち、夫婦それぞれの親・親族から援助があったのは72.4%、妻側のみ援助があったのは12.1%、夫側のみ援助があったのは8.4%でした。また援助額の平均は78.4万円です。結納・婚約~新婚旅行にまつわる金額の平均額は371.3万円なので、結婚費用の2割ほどは親・親族から援助が期待できる可能性もあります。しかし結婚費用の大半は自分たちで用意する必要があるでしょう。結婚でお金の心配をしないためにも、早めに貯金しておくことをおすすめします。結婚資金を効率良く貯金するときのポイント結婚資金を効率良く貯金するときは、以下のポイントを押さえておきましょう。具体的な目標を決める資産運用するこれから結婚に向けて貯金を始めたい人は、本章の内容を参考にしてみてください。具体的な目標を決める結婚前に貯金するときは、期限や金額の目標を決めておきましょう。具体的な目標を設定することで、将来結婚する際に必要な金額から逆算して毎月の貯金額を考えることができます。また、漠然と貯金するよりもモチベーションを高く持って貯金を続けられるはずです。例えば「2年後結婚式をするまでに夫婦で200万円貯金しよう」と目標を立てた場合、以下のように毎月の貯金額を計算できるでしょう。毎月の貯金額=200万円÷24カ月(2年)=約84,000円結婚式でやりたいことや、新婚旅行の行先など、自分たちの希望を整理した上で、具体的な目標を決めるのがおすすめです。資産運用する結婚前に貯金をする場合は、資産運用で効率良くお金を増やす選択肢もあります。現在の日本では、預金として置いていても金利はほとんど期待できません。利回りの高い金融商品を活用すれば、預金よりもお金を効率良く増やせる可能性があります。投資信託や株式投資、積立型の生命保険など、比較的少額でもできる方法で運用するのがおすすめです。ただしこれらの金融商品は元本保証がなく、マーケットの状況によっては損失が出るリスクもあります。そのため結婚費用をすべて運用して貯めるのではなく、損失が出ても許容できる範囲の金額を投資に充てるようにしましょう。まとめ 結婚前の貯金について本記事では結婚前の貯金の必要性や、結婚費用を貯金するときのポイントを具体的に紹介しました。結婚にはさまざまなお金がかかるため、計画的に貯金をしておくことが大切です。結婚前の貯金は、預金だけでなく資産運用も取り入れて効率的に行うのがおすすめです。とはいえ「結婚費用を用意したいけれど上手く貯金できない」「いくら貯金すればいいんだろう」と不安を抱えている方も多いかもしれません。お金の悩みについては、専門家へ相談してみてはいかがでしょうか。「まずは気軽にお金のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、MoneypediaのオンラインFP相談サービスです。保険やライフプランをはじめとするお金のことをいつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談することが出来ます。まずは一度、ご相談されてみてはいかがでしょうか。