外貨建て保険とは何か?外貨建て保険とは、払い込んだ保険料が米ドルや豪ドルで運用される保険です。円建てよりも外貨建ての方が金利が高いので、保険金や解約返戻金は円建てよりも多く受け取れる可能性があります。 外貨建てのメリット&デメリット メリット 高い利回り外貨建て保険の大きなメリットの一つとして、日本円建ての保険と比較して高い利回りで運用されます。現在の日本はマイナス金利で歴史上で最も低い金利になっています。外貨建て保険の予定利率は、代表的な米ドル建ての終身保険を例に挙げると2.5%というものもあり、高い金利を利用し資産形成に役立てることも可能になります。 割安な保険料円建て保険と比較して高い金利で運用ができる為、同じ保険金額で設計した場合、安い保険料で加入することが可能です。 デメリット 為替リスク外貨建て保険のデメリットの一つに、為替リスクがあります。為替リスクとは、月々の保険料や万が一の際に受け取る保険金や、解約時に受け取れる解約返戻金などが、増減する可能性があるリスクのことです。 元本割れ契約後一定の期間は支払った保険料よりも解約返戻金が少ない時期が続きます。そのため、早期の解約になると支払った保険料よりも少ない金額しか受け取れません。外貨建て保険は中長期の資産形成を目的とした商品なので、銀行預金とバランスをとりながら、月々の保険料を決めることが重要になるでしょう。 外貨建て保険のトラブル増加 増加数/苦情内容年度苦情件数2014年922件2015年1,239件2016年1,665件2017年1,888件2018年2,543件2019年2,822件上記のようにクレーム件数は2014年から2019年にかけて約3倍増加しています。 どんな方から苦情があるのか?クレームの多くは高齢者やその親族からで、「元本保証だと思ったら違かった」「預金だと思っていたら保険だった」など、外貨建て保険の内容を理解しないまま、契約してしまった方々からの苦情が多くなっています。 どんなケースが多いのか?内容を理解しないまま契約をしてしまうケースが多いです。具体的には、普通預金や定期預金に預けていた高齢者の方に対しての販売が多くなっています。普通預金や定期預金では低金利なので高金利である外貨建て保険の購入を勧めた際の説明に不十分な点が多くあることがあげられています。金融庁の調べによると、銀行窓口での外貨建て保険の販売額は、2016年から2018年にかけて大手銀行では30%、地方銀行では80%以上増加しています。 トラブルの具体例 為替リスクの説明不足外貨建て保険でよくあるトラブルは営業マンの為替リスクへの理解不足です。為替リスクとは保険の満期日の為替が購入日より「円高」になっている場合、損をしてしまう可能性があるリスクのことです。例えば、日本円で米建ドル建ての商品を購入した際、1ドル=120円だったとします。しかし、満期日(換金時)に1ドル=100円だった場合どうなるでしょうか?1,200円を支払って12ドル分購入し、満期を迎えて換金するとしても、その金額が1,000円分になってしまいます。このような為替の変動によって、思っていたよりも少ない金額しか換金されないというリスクです。一度で理解するのは非常に難しく、理解をしていないと損をしてしまう可能性がありますのでしっかり確認する必要がありますね。 保険ではなく預金と勘違い外貨建て保険を預金の一種と勘違いして、契約してしまう方が多いようです。保険商品は「積立利率」という利率で運用していますが、これを預金の「利子」と混合して説明してしまうことが多いみたいです。保険料は、純保険料(将来の保険金の支払い分)と付加保険料(保険会社の経費等)に分けられ、積立利率は純保険料にだけ適用されます。詳しくは、保険会社の営業職員や、ファイナンシャルプランナーに聞いてみましょう。 損をしないためには!トラブルの多くは外貨建て保険についての説明が不十分で契約者の理解をしっかりと得られてないことが原因になっています。ただ商品性を理解し、目的を明確にすることによっては、高い予定利率活かして資産形成の一助になったり、保険料が安かったりとメリットもあります。外貨建て保険を検討する際は、メリット・デメリットを理解することが重要になります。「一から説明を受けたい」「解約はどのタイミングが良いの」など一人で判断するのではなく、信用・信頼のあるFPを頼ることで損をする確立を減らすことができるので、FPに頼ると良いと思います。「まずは気軽に保険のことを相談してみたい!」という方にお勧めなのが、Moneypediaのオンライン保険相談サービスです。保険のことをいつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談することが出来ます。まずは一度、下記リンクからご相談されてみてはいかがでしょうか。Moneypediaのオンライン保険相談サービスいつでも・どこでも・気軽に・何度でも専門家に相談